When Fortune Smiles
無敵幸運星 (1990)
原題:: 無敵幸運星
英題:: When Fortune Smiles
キャスト:: 周星馳, 呉君如, 黄秋生, 成奎安, 陳友, 梅小恵
スタッフ:: 陳友 (導演/監製), 杜國威 (編劇)
ストーリー

ごみ収集で何とか生活している清掃婦、阿鳳(呉君如)は、ある日遺産相続問題でもめている阿威(黄秋生)の企みから、偽の娘として一家に忍び込むよう仕掛けられる。阿威は遺言状を書きかえるために送り込んだはずだったが、叔父の息子(成奎安)も何とか遺産を相続しようと、離婚してこそ泥になったシン(周星馳)を手先として使うことにする。そしてシンと阿鳳は婚約者という設定になっていく。

何が偽りで何が本当なのかわからないまま2人はデートを重ねていくのだが、一方任務?の方も遂行しなければならない。自分の父親が亡くなる前に何とか遺言状を書き換えようと必死になる阿威は徐々に荒々しい手段に乗り出していった。そしてシンと阿鳳は・・・。

感想

これは笑える!というのも、冒頭からいきなり陳友が出てきただけで笑ってしまう。彼はコメディ映画だけでなくシリアスものもこなすが、やはりコメディアンとしてかなりの才能を持っていると思われる。ルックスのせいか?ストーリーは普通だが、出演者たちは個性的な人が多いため、かなり「濃い」作品となっている。細かなギャグが満載にはなっているものの、ところどころ粗削りな部分もあるかもしれない。ブレイク寸前の周星馳映画なのだから仕方ないかもしれないが・・・。それにしても、呉君如とのペアは本当に息が合っている。呉君如と張敏は本当に周星馳とベストペアといえるだろう。呉君如はいつもコメディアンとして登場するが、映画の最後には素に戻った素敵な女性に変身するのが魅力的だ。

個人的に一番笑ったのはラスト!きぐるみを着て戦う周星馳と陳友が何ともおかしい。それまではカリー&ペッパーのコンビが一番いいかもしれないと思っていたが、意外と陳友とのペアもいけるかも。ただどうも情けなく見えてしまうのが陳友らしいというか、なんというか・・・。それほどばかげたギャグがあるわけではないが、ラストは急に現実的に終わってしまい、ちょっと寂しい気がする。映画なのだからもう少しハッピーなラストにしてもいいと思うのだが。まぁ散々笑わせておいて、最後でがーんと叩きのめされるのは香港映画の特徴だから仕方ないか。(笑) 周星馳がブレイク以前の作品で、さらにわけのわからないナンセンスギャグ満載の作品の前でもあるので、適度な笑いとアクションがあって楽しめる作品。


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