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ストーリー |
常満(黄百鳴)は男三人兄弟の長男。家のことは妻(呉君如)に任せっきりで、自分は外で他の女性と浮気をしていた。結婚記念日というのに浮気相手に高価なプレゼントをあげては、妻には自宅の玄関に飾ってある花をプレゼントだといって平気でもっていくような奴なのだ(こりゃさすがにひどいよな・・・)。しかし、ひょんなことから浮気していることを家族全員に知られてしまい、妻は家を出て行く羽目に・・・。常満はう脇相手であった女性と一緒に暮らし始めるのだが、どうもしっくりとこない。家を出て以来、稼ぐためにきれいになってカラオケバーで働いていた妻を見た常満は、よりを戻そうと奮闘する。 次男の常騒(張國榮)はフェミニストだが心やさしく、義姉のことを慕っている。近所に住んでいる毛舜[竹/均]とは幼なじみだが敵対心を持っており、いつもけんかばかりしていた。男勝りなモウは日ごとにパワーを増し、常騒は気弱になっていった。が、ひょんなことから2人は急接近。果たして2人の関係はいかに!? 三男の阿歡(周星馳)は人気のラジオDJ。女性にモテモテのプレイボーイ。ある日番組中かかってきた電話がきっかけで知り合った玉(張曼玉)を何とか口説き落とそうと四苦八苦。映画かぶれの玉は相手に必ず映画のキャラクターを要求するのだ。それに応えようと阿歡も必死にがんばる。果てには玉を追いかけて日本にまでやって来て、「ゴースト」で遂に恋人となる。しかしプレイボーイの阿歡が彼女だけで満足するわけがなく、相変わらず浮気を働こうとするのだが、天罰が下ったかとでも言うようなアクシデントに見まわれ、精神的混乱に陥る。玉は彼への怒りを押さえ切れないが、どこか吹っ切れない様子。阿歡の病気は治るのだろうか、それとも・・・!? |
感想 |
黄百鳴が監制を担当した旧正月映画。これだけのスターが集まれば絶対にはずしてはならないところだが、監督の高志森が見事きれいにまとめあげている。それにいても、黄百鳴の旧正月映画は何度か見たことがあるが、その中でもかなり面白い部類に入ると思う。まずはキャラクター設定がはっきりしており、各々キャラの個性がものすごく強い。そして三人兄弟それぞれとハッピーエンドになる女性達もまた個性的。類は友を呼ぶといったところだろうか。その中でも特にマギーのキャラは気に入っており、マドンナの格好を真似たり、「ゴースト」になり切るマギーは香港映画ファンには必見である。何しろジャッキーの映画で人気を博したあのマギーが、この映画でここまでやるんだ・・・と驚かされるシーンがいくつか。(笑) また映画のキャラを真似るという彼らの行動自体、映画ファンの私には笑えてしまう。プリティ・ウーマンのRichard Gareに真似ようと手書きのタキシードを着るシンチーを見ることが出来るのはこの映画だけ。(そりゃそうだ) シンチーが登場することで、作品の方向性が見えてくるにも関わらず、これだけ楽しめる作品となっているのはすばらしい。各スターのファン以外でも十分に楽しめるので、ぜひ見ていただきたいものだ。それにしてもこれだけ有名人が出ているにも関わらず日本でビデオ化されなかったのは、なぜだろう・・・。 |