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ストーリー |
恋人、敏(張敏)との約束でおとり捜査は2度としないと誓った周星星(周星馳)。しかしそれではタイトルが成り立たない。星星は上司である黎(梁家仁)に呼び出され、ある殺人事件の現場に向かった。現場では映画を真似た殺人が起こっていたのだ。しかも殺された王百萬という男性は、なんと星星にうりふたつではないか!黎は星星を王百萬の妻であるジュディ(梅艷芳)の元へおとり捜査員として派遣し、犯人を突き止めろという命令を下す。敏との約束を守ろうと抵抗したが、結局王百萬としてジュディの元へ・・・。 星星を待ちうけていたのは、自分とうりふたつの謎の人物、王百萬の素顔。ジュディとの間には一体何があったのか、また王百萬を殺した犯人は誰なのだろう・・・。夫婦として生活を続けるジュディと星星。しかし家庭のことなど何一つ知らない星星のおとり捜査には無理があった。ジュディの王百萬への疑いは日に日に増していった。そしてジュディの意外な一面が見えてきた・・・。 |
感想 |
冒頭のクレジットロールが妙に映画と合っていないので、なぜかと疑問に思ったのだが、考えて見るとこの映画は1993年のお正月映画だった。だからあんな華やかなロールで始まったのだ・・・。それはさておき、今回も過去の作品同様結構笑わせてくれる。冒頭からいきなり「氷の微笑」のパロディでスタートする。また自ら出演した「賭聖」のパロディまで盛りこんでしまうからさすがだ。少なくてもこの映画を見る前に「賭聖」は見ておくとより楽しめるだろう。また逃學威龍シリーズ1作目に登場した化学の先生も登場するので見逃さないように!細かなところにギャグがふんだんに盛りこまれているようだが、個人的に見逃さなかったのは、上司である黎のオフィス。壁一面にはClint Eastwood主演の「ダーティ・ハリー」のポスターが張られており、周星馳ファンでもありEastwoodファンでもある私としては、まさに夢の共演(!?)といったところだろうか。でも王晶、ポスターを使う許可はもらったのかな?(笑) この映画のみどころは、なんといってもふんだんに盛りこまれている細かなギャグやローカルネタの数々だろう。 また、梅艷芳との共演もうれしい。「審死官」でも共演しており、2人とも息のあった演技を心地よく演じている。個人的に好きなシーンが2人でバナナ片手に躍るシーン。ひょうひょうとした顔で躍る2人はいったい・・・。(笑) そしてラストもなかなかよいではないか!後味悪く終わってしまうのかと思ったが、ラストで一気に映画を華やかにしてくれたのでほっとした。ちなみに、本作品で星星の恋人は花屋を経営する敏となっていたので、ホー先生とは別れてしまったようだ。おそらく貯金が貯まらなかったか母親に反対されてしまったのだろう・・・。 結局作品を見終わって気づいたのが、タイトルとはかけ離れ、全然学校には戻らなかった!シリーズ化されてしまったのでキャラクターとしては楽しめたのだが、なんとなくこの作品だけ前の作品とは違った雰囲気をもっていることも確かかもしれない。前2作品の監督である陳嘉上ではない、王晶オリジナルの逃學威龍といったところか。まぁ王晶が監督ならとにかくどんな映画にでもなり得るのだが。(*^^*) |