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ストーリー |
中国で巨大な恐竜の頭骸骨が盗まれる。銃を使えないため解雇寸前だったスパイ、凌凌漆(周星馳)はこの盗まれた頭蓋骨の行方を追跡するため再びスパイとして活動を開始する。彼の武器は料理包丁。スパイ活動が滞っていたここ10年間、路上で肉屋をしていたためナイフ・包丁さばきが一段と上達したのだ!軍司令官に業務を任命された凌凌漆。司令官の紹介で連絡員であるカム(袁詠儀)と合流して任務を遂行することとなった。 舞台は香港。紳士的に(と勝手に凌凌漆が思い込んでいるだけのようだが)カムと接していたが、身の回りではなぜか危険な事件ばかり勃発する。実は司令官こそ恐竜の頭蓋骨を盗んだ張本人であり、カムはその手下だったのだ。カムは殺し屋として凌凌漆の命を狙うのだが、なかなか命を奪うことができない。そしていざという時には戸惑いを感じていた。そんなある日、たまたま居合わせた事件の最中、遂にカムは銃の引き金を引いた・・・。そして重傷を負った凌凌漆は・・・。 |
感想 |
大好きな007のパロディ!?作品第1弾。「008皇帝ミッション」はこの続編として作られたようなのだ。もちろんストーリーも時代もつながっていないのだが・・・。(笑) 日本でも無事にビデオ化されているが、笑いとパロディは健在である。細かな笑いは好きな人には好きなのだろうが、笑えるかはその人次第といったところだろうか。袁詠儀が自身の映画をパロっているシーンもあるので、彼女のファンも楽しめる映画となっている。 この映画で映画デビューを飾ったのは羅家英。この作品以降、呉孟逹と同様、周星馳の相手役として抜擢された彼だが、もともとはオペラ歌手だったそうで、それもかなりのものらしいから驚きだ。本当に人は見かけで判断してはいけないと思ってしまった。007でいえば発明担当のQをパロディっているが、羅家英の方が断然面白い発明品を開発している。また、劇中処刑のシーンがあり、殺されそうになる周星馳は相手にお金をつかませ、命拾いするというネタを披露しているが、なんとこのネタのせいで中国では上映禁止になったそうな。なんとも皮肉である。 「君さえいれば」ですっかり人気者になった袁詠儀との珍しい共演作品。残念ながら袁詠儀の魅力が前回の映画とはいえないが、それほどチープな映画でもないので、安心して見れると思う。2人のかけあいと真剣な顔をしながらさらりとボケをかます袁詠儀に楽しませてもらおう。もしこの作品を気に入ったのなら、ぜひとも古装片版007パロディ作品「008 皇帝ミッション」をオススメしたい。(笑) だって冒頭シーンから面白いんだもん! |