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ストーリー |
Now Writing! |
感想 |
ここまで来てしまうと・・・ちょっとやりすぎというしかない。「少林サッカー」あたりからシンチーファンになった人にはもしかしたらウケがいいかもしれない。もしくはシンチーの古い作品を見たことのない外人さんにもかなり衝撃的な映像だったに違いない。しか〜し、シンチーの旧作品が大好きな私にとって、この作品、正直どう受け止めていいものやら・・・。彼の映画は、手ごろなギャグ、身近なネタや笑いが好きなのだが、作品全体にCG加工されているため、単なる「作り物」という感覚が、素直に映画を楽しもうと思う気持ちを抑えてしまう。その反面、今までナンセンスなギャグが多かったわりには、さすが世界進出を狙っているだけあって、ストーリーの一貫性は(古い作品に比べれば)あるし、映画の雰囲気も外国人には楽しめる。舞台を上海にしたのはコロンビアの要望だろうか。しかし、必要以上に痛々しいバイオレンスには共感出来ず、楽しむことが出来なかった。彼のシリアスな映画もみたいのだが、そういったシリアスな面はドラマ作品で発揮してほしい。バイオレンスにするのであれば、もう少し人情味のある脚本がよかった・・・。しかし、私が気に入ろうがそうでなかろうが、世界的には記録的な大ヒットとなり、今や周星馳は国際的スターへと成長をとげてしまった。どうでもいいようなギャグをやっていた、昔のシンチーが恋しい。お金をかけずに笑わせてくれる、荒削りな香港映画を見せてほしい。どうか、次回作はCGに頼らず、温かみのある作品にしてほしい。 |