The Private Eyes
Mr.BOO! (1976)
原題:: 半斤八兩
英題:: The Private Eyes
キャスト:: 許冠文, 許冠傑, 許冠英, 呉耀漢, 石堅, 陳欣健
スタッフ:: 許冠文 (導演 / 編劇)
ストーリー

私立探偵の黄若思(許冠文)は毎日依頼された浮気調査などでそこそこ忙しい日々を送っていた。現場で証拠写真を押さえようと売春宿に乗り込み、自ら警察官(呉耀漢)捕まることもあった。一方リー(許冠傑)は工場で働いていたが、ふとした事から首になってしまい、新しい職を探していた。新聞で見つけた探偵の仕事に興味を示したリーはさっそく許冠文のオフィスを訪れる。最初許冠文は全くの未経験者であるリーを受け入れようとしなかったが、カンフーが出来るということから彼を雇うことにした。黄若思、河豚(許冠英)、秘書のジャッキー、そして新たに加わったリーの4人で経営する小さな私立探偵屋。これがまたなんともくせのある依頼客ばかり。(笑) リーは何とか仕事になれようと、黄若思の指導のもと探偵技術を身につけていくのだが、ご存知、黄若思の指導などあってないようなもの・・・。ちょっとの知恵とカンフーで乗り切るリーと、経験で生きている黄若思の2人が事件を解決していく・・・。

感想

冒頭から70年代ラロ・シフロン調の音楽が鳴り響く。これがまたかっこいい。厚底サンダルの若者を見ると何だかいつの時代なんだかわからなくなってくるが、同じ厚底でも今より昔の方が上品な感じがするのはなぜだろう(笑)。ゴールデン・ハーベストが自信を持って送り出したコメディ映画の傑作と賞されているこの作品はかれこれ20数年前に公開されたわけだが、日本や全世界で大ヒットを飛ばし、いまだに根強い人気を誇っているのがすばらしい。ギャグは今見ても十分に笑えるものである。どんなシンプルなギャグでもホイ兄弟が演じると新鮮に感じられるのだ。

冒頭からギャグをかます許冠文。エレベータの下で隠れて証拠写真を撮るシーン。エレベータに引かれそうになるがすばやく交わし、自信気に「えっへん!」と思いきや、近くの溝に・・・。う〜ん、なんてシンプルなのだ。しかし許冠文のキャラ、ルックス、台詞、すべてが笑えてしまう。もう彼ら自身がギャグなのだ(いい意味で)!このシーンは私のお気に入りのシーン。他にもサミュエルがホテルの一室に閉じ込められてしまうシーンや、マイケルがソーセージぬんちゃくで戦うシーンなど、見どころがたくさん。もちろんリッキーもいい味を出しており、いつも通り笑わせてくれる。あのひょうひょうとしたキャラがいい。また、マイケルの変装ぶりはとにかく強烈。あの歯は止めてくれ〜。(^O^) また劇中ギャング一味が登場するが、リーダーは石堅が演じている。

この作品はホイ3兄弟が共演した初めての作品である。70年代にこれだけのギャグセンス、そして見事なまでの脚本を書くことができたマイケル、そしてホイ兄弟のパワーを無視することはできまい。


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