Movie Review 2002

ここでは、私が最近見たアジア映画の感想をＵＰしていこうと思います。
感想はあくまで私個人が感じたことを書いているので、辛口もあり。
※できる限りネタバレには気をつけますが、物によっては若干あるかも・・・。ご了承ください。。
※評価:★★★★★満足！　★★★★上出来　★★★普通　★★物足りない　★もう見たくない

024.夜間飛行 / 慌心假期 (2001/HKG) ★★★
cast : 梅艶芳, 任達華, 純名里沙, 譚俊彦
staff : 張之亮（ジェイコブ・チャン）(導演)
冒頭からなかなかクールな映像で仕上がっているのですごく期待してしまったが、女性の映画というよりも、非常に怖い結末が待っている。実際に起こり得そうなトピックスを扱っているのですごく身近に感じてならないが、ある旅行をきっかけに人生の歯車が狂う２人の女性に焦点をあわせて描かれた映画のまとまり具合はわりとよかった。旅行の自分としては、女性の運命というよりも旅先で巻きこまれるトラブルの恐ろしさに震撼してしまった。それが監督の言わんとしていることではないと思うのだが・・・。(2002/08/18)

023.ツーフィンガー鷹 / 勇者無懼 (1981/HKG) ★★★
cast : 元彪, 梁家仁, 關徳興
staff : 袁和平 (導演)
いやはやこれは強烈な作品。どうも元彪主演作品はある意味話題作が多いな。(笑) 監督が袁和平ということもあり、アクションはなかなか楽しめるのだが、やはり元彪の敵であるオニクマなる人物のキャラクターが凄すぎる。まずは顔が怖いし、そしてゴキブリを殺してはふっふとにやついている彼の存在自体が恐ろしい～。ストーリーはシンプル。当時の香港映画にありそうな、師弟の関係を気づき、師や兄貴が敵に殺されたことによってパワーを発揮するというお決まりパターン。それでもアクションはみどころがあり、ツーフィンガー洗濯技で対抗する若き元彪にはほのぼのさせられてしまう。(2002/07/25)

022.エドワード・ヤンの恋愛時代 / 獨立時代 (1994/TWN) ★★★
cast : 陳湘[王其], 倪淑君, 王維明, 王柏森, 李芹
staff : 楊徳昌 (導演/編劇)
この作品よりも「ヤンヤン夏の想い出」を見てしまったため、正直いうとインパクトはそれほどなかった。しかしこの作品を先に見ていたらおそらくショッキングだったろうに・・・。登場人物それぞれの立場から物語をとらえ、最後には皆が結びつく形になっている。こういったストーリーの展開の仕方、細かなセリフなどがとにかく心に染みる。想像を越えたエドワード・ヤンの魅力にすっかりとりこにさせられる作品だ。多少クセがあるので好き嫌いはあるかもしれないが、ぜひ一度見ていただきたい。(2002/05/19)

021.冬冬の夏休み / 冬冬的假期 (1984/TWN) ★★★
cast : 陳博正, 古軍, 顔正國, 梅芳, 李淑[木貞]
staff : 侯孝賢（ホウ・シャオシェン）(導演)
侯孝賢監督作品はこの作品で２作目。「悲情城市」よりは肩の力を抜いて見ることが出来た。84年作品だからかもしれないが、いかにも台湾の作品といった雰囲気を持つ作品で、見ていてとても楽しかった。主人公の冬冬が祖父の家で夏休みを過ごすというシンプルなお話で、映画自体それほど盛りあがりを見せるわけでもなく、小さな出来事を大人と子供の立場からそれぞれ見せている。なかなか子供の冬冬には理解できない大人の世界。不思議だが大人になれば分かることを子供の視点から描くことで、忘れていた子供のころの記憶を思い起こさせられる。台湾では日本の童謡もわりとポピュラーだそうだが、ラストの「赤とんぼ」には泣けた！(2002/05/19)

020.夏至 / A La Verticale De L'ete (2000/VMN/FRN) ★★★★
cast : トラン・ヌー・イエン・ケー, グエン・ニュー・クイン, レ・カイン, ゴー・クアン・ハイ, アンクル・フン
staff : トラン・アン・ユン (監督/脚本)
実に映像がすばらしい。冒頭から一気にスクリーンに魅きつけられる。舞台はベトナムのハノイ。主人公は姉妹同志なんでも話す仲のよい三姉妹。しかし彼女たちにはそれぞれ姉妹にも言えない秘密があった。ビデオのジャケットはちょっぴり緑っぽい写真を使用しているが、映画全体が緑・緑・緑！蒸し暑いベトナムでゆっくりと進む時間を描いた作品であり、また音楽もCool。監督のセンスがうかがえる。さらにこの作品、トラン・アン・ユン自ら脚本も担当しているということで、彼の世界感を楽しむことが出来る。ストーリーは淡々と進むため、ちょっと退屈してしまうところはあるものの、それでも映画に引きつけられるのは事実。またこの映画を見て黒髪のとりこになった。やっぱりアジア人には黒髪が似合うようだ。とってもセクシー。自分も黒髪を大切にしようと思った。(2002/05/12)

019.イルマーレ / Il Mare (2000/KRA) ★★★
cast : イ・ジョンジェ, チョン・ジヒョン
staff : イ・ヒョンスン (監督)
なかなか評判のよかった作品だが、確かにおもしろかった。この映画にもイ・ジョンジェが主演しているが、私が見た他２作品も含めて、この作品が一番彼のイメージに合っているような感じがした。それにしてもこの映画でもちょっと怪しい役どころやな～。ちょっとストーカー気味だし。(^^;) ラストはなかなか満足の行くものだった。どちらが先の時代にいるかでストーリーの構成が変ってきただろうが、私はこのプロットがベストだったと思う。(2002/05/12)

018.いつの日かこの愛を / 伴我闖天涯 (1988/HKG) ★★★
cast : 周潤發, 鍾楚紅, 秦沛, 張耀揚, 黄光亮
staff : 林嶺東 (導演)
大好きな鍾楚紅との共演作。「誰かがあなたを愛してる」で息のあった演技を見せてくれた２人だが、ここでもまたいい味を出している。それにしてもこの映画、内容はわりといいのだが、チェリーのキャラがあまりに優柔不断でちょっとイライラ・・・。ユンファの事を好きなのに、元夫にはっきりとした態度を取れないのは当時の香港の女性はみんなそうだったのか？元夫があまりに虫の良すぎる奴で納得いかない。(2002/05/12)

017.フル・ブラッド / 花旗少林 (1994/HKG) ★★
cast : 周潤發, 呉倩蓮, 秦漢, 劉家輝, 王敏徳
staff : 劉鎭偉 (導演)
フル・ブラッド・・・こんなタイトルを聞くと、拳銃片手に暴れるユンファを想像する方も多いだろう。私もすっかりジャケットにだまされてしまったのだが（アクション映画だと思っていたため）、さっそく見てみると、これがまたファンタジー映画に仕上がっているではないか！呉倩蓮は一体何歳の役どころ？(^^;) ファンタジー映画が苦手な人にはちょっとオススメできないが、それでもわりと楽しめてしまったのはユンファファンだからだろうか。同でもいい役で王敏徳が登場しているのももったいない気がする。さらに彼らの役はスパイ！？おいおい全然そんな風には見えないが！？(笑)(2002/05/12)

016.ヤンヤン夏の想い出 / 一一 (1999/TWN) ★★★★
cast : 呉念真（ウー・ニエンジェン）, 金燕玲（エレイン・ジン）, 張洋洋（ジャン・ヤンヤン）, イッセー尾形
staff : 楊徳昌（エドワード・ヤン） (導演)
エドワード・ヤンの傑作とまで言われるこの作品だが、とにかく驚くほどセリフが繊細。映画自体はゆっくりと丁寧に撮られているが、セリフはズキズキと心を刺すようなメッセージ性がある、とてもシリアスな映画に仕上がっていた。だからといって重く感じさせないのがすばらしい。ある一家の物語を描いており、父、母、娘、そして息子であるヤンヤンと、彼らをとりまく親戚や友人たちなどの人生をゆっくりと描く。日本人ビジネスマンの役でイッセー尾形が登場するのがまたうれしい。タイトルからはとても想像できない奥の深いエドワード・ヤンのストーリーに触れることが出来て驚き。彼の作品はこれが初めてなのだが、これほどまでの作品を今まで見逃していたとは。彼のように素直に恋愛について語れる人間もいないだろう。(2002/05/10)

015.純愛譜 / Asako in Ruby Shoes (2000/KRA) ★★★
cast : イ・ジョンジェ, 橘実里, キム・ミニ, 大杉漣, イ・ヨンジン
staff : イ・ジェヨン (監督)
「インタビュー」を見たすぐ後だったので余計なのかもしれないが、主人公演じるイ・ジョンジェが強烈。(^^;) 「インタビュー」からうって変り、ほとんど会話をしない暗い主人公を演じる。インターネットに熱中し、夜中遅くまで怪しげなサイトを見て楽しむ。なーんて内気なふうに見せかけて、気に入った子を見つけると自分からアタックするから結構やるじゃん。ジョンジェ演じるキャラクターと並行して、橘実里が演じるキャラの物語も展開させていく、オーソドックスな映画ではある。監督は韓国人だが、どことなく日本映画の雰囲気を持っており、ラストも典型的ではあるが面白く見せている。全体的には楽しめたが、正直言うと、ラストにいくまでとにかく長い！もう少し完結にまとめるか、もしくは途中でもう少し気を引くトピックスを盛りこむべきだ。(2002/05/07)

014.インタビュー / Interview (1999/KRA) ★★★
cast : イ・ジョンジェ, シム・ウナ, チョ・ジェヒョン, クォン・ミンジュン
staff : ピョン・ヒョク (director)
映画の冒頭で、いい映画のイントロについて語るシーンがある。なかなか粋なイントロである。００７シリーズやレザボア・ドッグスなど、映画ファンには欠かせない作品の冒頭シーンについて語り合う。そんなセリフに映画の冒頭シーンを思い起こしながら見ていると、イ・ジョンジェが登場。彼の登場がなかなか自然。しかしその後から徐々に話が交差していく。プロットとしては面白いのだが、私にはどうもピンと来なかった・・・。もちろん、面白くないわけではないが、どこか物足りない感じ。惜しい。その一言に尽きる。(2002/05/06)

013.悲情城市 / 悲情城市 (1989/TWN) ★★★
cast : 李天祿, 陳松勇, 高捷, 梁朝偉, 辛樹芬, 太保
staff : 侯孝賢 (導演), 朱天文/呉念眞 (編劇)
非常に悲しい現実の物語である。冒頭から日本語が・・・。この時代のいたたまれない背景が伝わってくる。日本から解放されたのもつかの間、中国からの強烈な弾圧によって国民が追い込まれていく様子をゆっくりとした静寂の時と共に描き出した、侯孝賢監督の佳作。実はこの監督の作品を鑑賞するのは初めてなのだが、映像がとても繊細、かつしっかりとした視点から撮影されたものだった。撮影現場は観光地としても人気の高いスポットとなったようで、いつか台湾に行く機会があればぜひ自分の眼で現場を見てこようと思った。(2002/05/05)

012.挽歌を吠う狼 / 執法者 (1981/HKG) ★★★
cast : 李修賢, 周潤發, 呉孟逹, 葉徳嫻, 關海山
staff : 陳全 (導演)
何といっても出演者が皆若い。主人公は李修賢とその相棒（役者さんの名前が分からず）。彼らが黒社会？のボスを逮捕しようと懸命に追いかけるのだが、殺し屋ユンファには追われるし、警察内部さえもボスに牛耳られ、行き場を失い自分達で何とかしようというお話。なかなか面白い話ではあるが、話はかなりまとまっていない。香港映画だから許される展開だろう（え？許されない？）。ラストは結局ボスはどうなったのだ？主人公も悪役たちもみんな悲劇に教われ、それですぱっと終わってしまうのだからさすが・・・。「検事Mr.ハー」に近いものがある。殺し屋ユンファは非常に若いのだが、何だか弱そうだしかなり卑怯。殺し屋ならもう少しスマートな仕事しようよ～。(笑) でも好き、この映画。(2002/05/02)

011.狼たちの絆 / 縦横四海 (1991/HKG) ★★★
cast : 周潤發, 鍾楚紅, 張國榮, 曽江
staff : 呉宇森 (導演)
正直1991年作品と考えるとちょっと物足りない気はするが（なにしろこの頃の作品はハイレベルなものが多かったので）、それでもなかなか楽しめる作品だった。ユンファとレスリーの共演に、さらに私の大好きなチェリーが参加して、三角関係をみせてくれる。もちろん、話の中心は恋愛よりも泥棒であるユンファとレスリーの強盗シーンがメインのはずだが、さすがはジョン・ウー監督。途中から銃撃戦に突入。さらにはユンファ演じるキャラの話がすごい。ラストで急にアクションを披露するところは結構笑える。だってさっきまで足が・・・。(笑) ユンファファン、さらにレスリーファンにはオススメの１本である。(2002/05/02)

010.仔猫のように抱きしめて / 不脱襪的人 (1989/HKG) ★★★
cast : 張曼玉, 鍾鎭濤, 陳友
staff : 陳友 (導演)
張曼玉がライバルとされる劉嘉玲を破り、見事金像奨にて主演女優賞を獲得した作品である。監督はウィナーズの陳友。映画自体はちょっと古い感じもするが、それほどばらけたストーリーでもないし、賞をとっただけありマギーが何とも魅力的だ。オードリー・ヘップバーンを意識した彼女のファッションはとても素敵で、当時のマギー人気が伺える。共演者の鍾鎭濤もウィナーズのメンバーで、彼もなかなか男前である。まぁ個人的にはコメディ映画に出演してほしいタイプの役者さんなのだが、テーマ曲も彼が歌っている。ちょっと古い感じはするが、マギーファンは必見の１本。最近はすっかりいい作品がないゴールデン・ハーベストだが、またがんばってこのころの活気を取り返してほしいところだ。(2002/04/21)

009.友へチング (2000/KRA) ★★★★
cast : ユ・オソン, チャン・ドンゴン, ソ・テファ, チョン・ウンテク, キム・ボギョン
staff : クァク・キョンテク (監督)
ひさしぶりに涙を流した。映画自体は非常にシンプルなもので、見る人によっては別に新鮮な話題はない友情のお話、と感じる人も多いだろう。私もその一人ではあるが、他愛のないストーリーの中から「なにか」が問い掛けてくる映画だ。最近のハリウッド映画は、意味のない「マトリックス」的映像によって映画をつまらなくしているが、この映画の映像はいたってシンプル。下手な小細工などは一切なく、それが私たちを映画の中へと引き込んでくれる。またはっきりとした明示がないシーンがあることで、見る人それぞれがストーリーを作り上げることが出来る。泣かせようとしているシーンがあるのはわかるのだが、そこで泣かないにしても見終わった後に知らないうちに涙が流れていたのには驚いた。シンプルさゆえに光る映画。クァク・キョンテクはこれが初監督作品というから驚きだ。(2002/04/18)

008.チョウ・ユンファの俺たちは天使じゃない！ / 八星報喜 (1988/HKG) ★★★
cast : 周潤發, 黄百鳴, 張學友, 鄭裕玲, 鍾楚紅
staff : 杜琪峰 (導演)
黄百鳴が監製した旧正月映画。なかなか豪華なメンツが笑わせてくれる。個人的にはこの時期のユンファ映画は大好きで、この作品もなかなかきれいにまとまっていた。ユンファは３人兄弟の次男。一応ユンファを主人公として、レイモンドとジャッキーもそれぞれ恋に悩むというもの。しかも長男役のレイモンドは次男・ユンファの尻拭いもしなければならず、それが原因で自らの恋にも誤解を生じてしまうという・・・。それにしても人のいいおじさん役がなかなかお似合いなレイモンド。恋愛模様が中心に描かれた作品であるが、家族という強い絆も描かれていて、なかなかほろりとさせられるところも・・・あったかと思うがそれは定かではない！？（爆）とにかく何も考えずに楽しめる作品であることは確か。ジャッキーファンも必見の作品。(2002/04/13)

007.Dead or Alive (1998/JPN) ★★
cast : 竹内力、哀川翔
staff : 三池崇史 (director)
強烈なラストシーンで話題を呼んだ作品らしい。私は３作目（にして完結編）を先に見てしまったため、それほど度肝を抜かされないかと思っていたが、やはりラストはすごかった。しかしラストにいたるまでのストーリーはかなりシビアなもので、バイオレンス度もちょっと強い。Ｒ指定だけある。それが苦手な人にはあまりオススメは出来ないかも。どちらかというと３作目のような内容のやわらかいものの方が楽しめるかもしれない。それにしてもこの監督さんはすごいな。。。(2002/02/23)

006.反則王 / The Foul King (2000/KRA) ★★
cast : ソン・ガンホ, チャン・ジニョン, パク・サンミョン
staff : キム・ジウン (director)
まずトピックが面白い。次にガンホのキャラが面白い。そしてストーリーが面白い。なんにも文句なし！となりえる作品だが、問題は劇中の間の取り方。ギャグが非常にアジア的であり、日本人の間の取り方ともちょっと違った独特の「間」が存在する。これを笑えるかどうかで映画のウケが変わってくるだろう。またギャグも古い！故意に古いギャグを盛り込んでいるのか、それとも韓国ではあの手のギャグが笑いのつぼなのか。(笑) 日本でもヒットした本作品だが、笑える反面リアリティあふれる作品にもなっていて、ちょっと怖かった部分もあった。他の人の感想もぜひ聞いてみたいものだ。(2002/01/29)

005.レイン / Bangkok Dangerous (2000/THI) ★★
cast : パワリット・モングコンビシット, プリムシニー・ラタナソパァー, ピセーク・インタラカンチット
staff : オキサイド・パン (director/screenplay/editor...)
非常に強烈な映像から作品はスタートする。冒頭の映像でノックアウトされそうになったが、「映画」としてみると、どうしてもまとまりに欠ける。というのも、ワンシーンワンシーンの映像にこだわりすぎて、ストーリーの流れがまるで見えてこないのだ。話もぶつ切れに感じてしまい、そのままラストへと向かう。一応クライマックスに向かっているはずなのに全く盛り上がりを見せないのは非常に残念。監督は香港生まれのパン兄弟。CM出身の彼らだけに、映像面ではクールに決めている。長編映画というCMとは違ったアプローチにまだ慣れていないようだが、これだけの映像を見せられるのだから、もっと作品をこなして力をつけていけば、すばらしい作品が出来るに違いない。今後の伸びに期待したい。音楽は映像にマッチして、とてもかっこよかった。ふしぶしにもったいなさが残る作品である。(2002/01/27)

004.ペパーミント・キャンディー / Peppermint Candy (1999/KRA) ★★★
cast : ソル・ギョング, ムン・ソリ, キム・ヨジン
staff : イ・チャンドン (director)
日本でも評価の高いこの作品。ストーリーの展開がちょっとわかりにくく、この手のトピックは韓国映画にありがちなので、あまり新鮮に感じることは出来なかった。しかし見終わってしばらくしてからいろいろと考えを巡らせてみると、ものすごくメッセージ色のある映画であることは確かだ。インパクトのあるシーンがいくつかあるが、それは逆に私には効果がなかった。しゃれたストーリー展開にしたせいで、映画を最後まで見終わらないと、意味が分からないようになっているのが非常にもどかしく、また逆効果にも感じた。それにしても戦争は恐ろしいもの。韓国にはいまだに徴兵制度があり、何人もの若者が精神的なダメージを受けているそうだが、こういった映画をみるとそれを痛感する。(2002/01/20)

003.岸和田少年愚連隊カオルちゃん最強伝説 EPISODE1 (2001/JPN) ★★★
cast : 竹内力, 野村真美, 田口トモロヲ, 鈴木希依子
staff : 宮坂武志 (director)
"D.O.A."のファイナルを見にいった時、舞台挨拶でカオルちゃんネタが披露されていたので、どんなものか見てみた。冒頭からS.W.のパロディになっており、爆笑ものだ。竹内力の強烈なキャラも笑える。あまり邦画は見ないが、この手の映画にはちょっとはまりそうな予感。(2002/01/17)

002.マスター・オブ・リアル・カンフー大地無限 / 太極張三豊 (1989/HKG) ★★★
cast : 李連杰, 楊紫瓊
staff : 徐克 (導演)
りんちぇとミシェルの共演が何ともうれしいが、主役はあくまでもりんちぇ。ストーリーはいたってわかりやすく作られており、善悪がわかりやすい。当然りんちぇは正義の味方なのだが、最後の最後で太極拳に目覚めてしまい、あっさりとミシェルのもとを離れてしまうのがちょっと寂しかった。それにしてもアクションはみどころありで、さすがアクションスター２人の共演だけある。必見。(2002/01/13)

001.Dead or Alive Final (2001/JPN) ★★★
cast : 竹内力、哀川翔
staff : 三池崇史 (director)
2002年初の劇場映画はなんと久しぶりに邦画！しかも首都圏に出張中ということで、舞台挨拶までみられたからラッキー。この作品自体はシリーズものになっていたため、見たことのない私にはどんな作品か全く想像つかなかったのだが、友人のラブコールに答えるごとく、確かに冒頭から爆笑できる内容だった。監督はこれをコメディ映画として作ったのかどうかは謎だが、香港映画に通じるばかばかしさがあり、これがまた笑える。更に毎回大ドンデン返しが待ち受けているといわれているラストにも笑えた。現代日本映画界期待の監督、三池崇史がこんなラストを作るとは、全く想像してもいなかった～。どうやら１作目のラストが何とも強烈らしいので、１作目をチェックしたい。(2002/01/12)

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